#351  東大入試の地理と中学校の地理

ある日の教務

こんにちは。藤井です。

今朝、平成29年度の東京大学の入試問題を解いておりました。

地理だったんですけど、こんな問題がありました。

太平洋の地図があって、島々の周囲に排他的経済水域を示す実線が示されています。

図の島々を囲む実線は排他的経済水域を示す。領海と排他的経済水域の違いを、以下の語句をすべて使用して3行以内で述べなさい。語句は繰り返し用いてもよいが、使用した箇所には下線を引くこと。

使用語句は、「海里・主権・資源・環境・航行」です。

問題冊子には「草稿用紙」、つまり下書き用の用紙があるんですが、1行が30字です。

ということは、3行×30字で90字以内で述べることが条件です。

この問題を見て、「領海」と「排他的経済水域」の違いが分かるでしょうか。

領海は、海に面している国の領域の一部で、領土と同じく国家の主権が及ぶ範囲の海域です。沿岸から12カイリまでの範囲が設定されています。

排他的経済水域は、領海の外側の部分で、沿岸の国に魚類などの生物資源や海底資源などの開発と管理に関する権利が認められている海域です。沿岸から200カイリまでの範囲で領海を除いた部分です

https://social-line.com/chiri-ryokai/より引用)

これが最低限の知識ですね。

与えられた語句である「海里」「主権」「資源」は使うことができます。

「航行」については、排他的経済水域においては、他国の船が自由に航行できるという知識が必要ですね。

また、「環境」については、

沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資源の探査,開発,保存,管理のための主権的権利,ならびに海水によるエネルギー生産等の経済的な探査,開発のための活動に関する主権的権利を有し,さらに人工島や構築物の設置や利用,科学的調査,海洋環境の保全や保護に関する管轄権を有する。

https://kotobank.jp/word/排他的経済水域-112916より引用)

とありますから、沿岸国は排他的経済水域においては、「海洋環境の保護」に関する権利を有する、ということになります。

これらを整理して自分なりに解答を作ってみますと、

領海は沿岸から12海里までで、国家の主権が及ぶ範囲の海域であるのに対して、排他的経済水域は沿岸から200海里までで、自由に航行でき、生物資源管理、海洋環境の保護に関する権利を持つ。(90字)

となります。ただし、あくまで解答例ですので他にもいろいろな書き方があると思います。

この問題を通して、たとえ東京大学の問題であっても、いかに中学校の地理の基礎的なところが理解できているかが大事になることがお分かりいただけたと思います。

創心館住之江校
この記事を書いた人
藤井宏昌

宣言します。塾・予備校講師・私学教員の経験で蓄積してきたノウハウを、思う存分子供たちに伝えます。子供たちが「これが分かった」「点数が伸びた」という喜びを一緒に味わえるよう、全力で指導します。どこにも負けないプライドをもって、私も日々勉強します。
一緒に力をつけていきましょう。

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