定期テストで495点を取った生徒の話

ある日の教室

創心館では今回の中間テストで「全員成績アップ」を目標としていました。

最も難しいと言われる3学期の学年末テストから最も簡単と言われる1学期中間テストです。
当然平均点も大きく上がりますので、現状維持でも見た目の点数は上がります。
ですから全員成績アップというのもそれほど難しい目標ではありません。
むしろこのタイミングで点数を下げるというのはよっぽどサボったということを意味しており、誰一人取りこぼすことなく、成績を上げたいと考えていました。

この記事を書いている時点で成績が下がったという生徒はいません。
おそらく「全員成績アップ」の目標は達成できたことでしょう。

さて、この「全員成績アップ」という目標を掲げたときに一番心配だった生徒は、学年末テストで495点を取った生徒でした。
495点から点数を下げないというのは至難の業です。
少しでも気を抜いたら495点なんてすぐに切ってしまいます。
「全員成績アップ」を掲げたときに、一番難しいだろうなと思ったのがその495点を取った生徒でした。

結果として、彼は今回も495点を取りました。成績が「アップ」したわけではありませんが、それでも495点を維持しただけでも素晴らしいことです。
彼の495点で、誰一人取りこぼすことなく指導できたかなと思っています。

さて、ここからが本題です。

生徒たちの「成績を上げたい」というモチベーションはどこからくるのでしょう?

親や先生に褒められたいから、クラスのあの子に負けたくないから、いい点数を取ったら欲しいものを買ってもらえるから、前回バカにされたのを見返したいから。。。
もしかしたら悪い点数を取ったらスマホが取り上げられるから、というのもあるかもしれません。

モチベーションの源泉にはいろいろあるとは思いますが、そのどれもが495点を取ったあの生徒のモチベーションの説明にはなりません。
思いつく理由がどれも彼には当てはまらないのです。

では彼のモチベーションはいったいどこからくるのか?

それは彼の内部から溢れ出てくるのだと思います。

親に褒められたいとか人に勝ちたいとか、それはモチベーションの源泉が自分の外側にあります。
つまり他者と比較したうえでの自分の点数なのです。

もちろん外部からのモチベーションが有効であるときもあります。
欲しいものを買ってもらえるという約束が爆発的な力を生み出すこともあります。
あいつに負けたくないという感情が強靭な努力を生み出すこともあります。

しかし、それらは結局、外部からやってきたモチベーションなので、長続きしません。

495点を取った彼の様子を見ていると、とにかく勉強を楽しんでいるように思えます。
もちろん楽しむと言ってもゲームしたり漫画を読んだりするときの楽しさとは違います。
なにかもっと、自分が成長していること自体を楽しんでいるようなのです。
できなかったことができるようになる、知らなかったことを知るようになる、そんなことを心から楽しんでいるように思えます。

それって勉強の本質ですよね。

495点も取ると、褒められすぎていて、褒められることをモチベーションにはできません。
495点も取ると、自分がトップなので、あいつに負けたくないということをモチベーションにはできません。

彼の勉強に対するモチベーションは、できることを増やしたいとか、もっといろんなことを知りたいとか、そういったものなんだろうと思います。

だからこその495点なのですね。

明日は住之江中学で体育大会が行われます。
今日は丸一日その練習だったようで、生徒たちはみんな疲れた顔をしています。

そんな、今日という日、一番最初に自習に現れたのは495点の彼でした。

創心館住之江校
この記事を書いた人
安延伸悟

子の幸せが親にとっての最大の幸せ。子を持つ親の気持に寄り添い、子・親・塾の3者が連携を取り、ともに成長していきたいと考えています。熱く情熱のこもった指導で、一人ひとりを丁寧に導きます。

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